平成22年度 大学教育・学生支援推進事業(テーマA) 大学教育推進プログラム 総合的学士力の育成に向けたチーム医療教育

このプログラムは「平成19年度 文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム」の発展型として推進しています

本事業は、文部科学省から国公私立大学において、特に学士力の確保や教育力向上のための取組の中から、達成目標を明確にした効果が見込まれる取組として選定されたものであり、これを広く社会に情報提供するとともに、我が国の高等教育の質保証の強化に資することを目的としたものです。

本取組「総合的学士力の育成に向けたチーム医療教育」は、平成22年度に選定されました。

本取組の主な目的は、群馬大学医学部の教育目的である ①人間の尊厳を尊ぶ心、②多面的視野からの柔軟な思考力、③保健医療分野での豊かな協調性、④創造的思考力の育成における人材養成に資するため、全人的医療を目指したチーム医療教育の改善を図り、チーム医療教育に関する国際的な活動に学生や若手教員を直接参加させ、医学部における総合的学士力の育成を図ることにあります。

また、平成23年度から医学科の学生にも正規の授業科目として実施し、医学部における取組の充実・発展を図り、本取組を全学部的取組として拡充することにより、本学の教育目的である全人的医療を目指したチーム医療を実践できる能力を育成し、国際社会及び日本における地域社会に求められている医療、保健分野における人材養成機能の強化を図っています。

(本プログラムの審査については、独立行政法人日本学術振興会で運営される「大学教育等推進事業委員会」において行われています。)

平成22年度

【10月~2月】

本学における若手教員組織、学生組織の導入と活動計画の策定
本事業の趣旨を理解し意欲のある、教員や学生による委員会組織を導入し、活動計画の策定と経時的活動内容の充実を図り、雇用した事務員の協力と群馬大学チーム医療教育推進委員会(IPEC-GU)の指導のもとに教育に対する態度の調査や国際活動を行う。

【11月~3月】

在校生、卒業生のチーム医療教育に対する態度の調査、解析
本学チーム医療教育における効果を把握し、本学における取組の改善に反映させる。

【11月】

WHOでのチーム医療教育に対する国際情勢の調査
若手教員、学生とともに調査を行い、本学チーム医療教育を紹介して、国際的役割を把握し、本学における取組の改善に反映させる。

【10月~2月】

第6回All Together Better Health(ATBH VI)の組織構築と学生組織の導入
チーム医療教育の国際学会、第6回ATBH VI(2012年、神戸)の開催においては、組織構築と学生組織を構築して、多方面からの討論形式の充実を図り、若手教員や学生に直接運営に携わらせて客観的エビデンスに基づくチーム医療教育の充実を図る。

【1月】

Global Forum on Human Resources for Health(GFHRH)(バンコク)でのチーム医療教育の国際情勢における役割に対する調査
若手教員、学生とともに調査を行い、本学チーム医療教育を紹介して、その国際的役割を把握し、本学における取組の改善に反映させる。

【2月】

若手教員と学生による公開シンポジウムの開催
直接国際活動に参加しなかった学生への本取組の成果の公表・普及と合わせ、本実習に協力をお願いしている地域実習施設との交流を図り、さらに日本インタープロフェッショナル教育機関ネットワーク(JIPWEN)の大学あるいは他大学等の教育内容の比較・検討を行う。

平成23〜24年度

【4月~7月】

助教の雇い上げと新若手教員組織の導入と活動計画の策定
新たに助教を雇い入れて若手教員委員会組織を充実して、活動計画の策定と経時的活動内容の充実を図り、雇用した事務員の協力と群馬大学チーム医療教育推進委員会(IPEC-GU)の指導のもとに教育に対する態度の調査や国際活動を行う。

【4月~9月】

在校生のチーム医療教育に対する態度の調査、解析
平成22年度に引き続き、在校生、卒業生のチーム医療教育に対する態度について調査を行い、本学チーム医療教育における効果を把握し、本学における取組の改善に反映させる。

【6月~11月】

国際会議やWHOでのチーム医療教育に対する国際情勢の調査の実施学術集会への参加
国際会議やWHOに赴き、チーム医療教育に対する国際情勢について若手教員、学生とともに調査を行い、本学チーム医療教育を紹介して、本学のチーム医療教育における国際的役割を把握し、本学における取組の改善に反映させる。

【7月~3月】

第6回All Together Better Health(ATBH VI)の学生組織運営
チーム医療教育の国際学会、第6回ATBH VI(2012年、神戸)に向けて、運営組織と学生組織を構築して、多方面からの討論形式の充実を図り、若手教員や学生に直接運営に携わらせて客観的エビデンスに基づくチーム医療教育の充実を行う。

【11月】

国際シンポジウムの開催
WHO等から保健医療人材育成の専門家をお招きして国際シンポジウムを開催し、国内のネットワーク大学を中心にチーム医療教育の課題・今後の対策などを討論し、その運営に学生を参加させ、学士力の知識、技術、創造的思考力の育成に反映させる。

【2月】

若手教員と学生による公開講演会の開催
公開講演会を開催し、直接国際活動に参加しなかった学生への本取組の成果の公表・普及と合わせ、本実習に協力をお願いしている地域実習施設との交流を図 り、さらに日本インタープロフェッショナル教育機関ネットワーク(JIPWEN)の大学あるいは他大学等の教育内容の比較・検討を行う。

【2月】

外部評価委員会の開催
外部評価委員会を開催することにより、本事業の成果の自己評価を行い、平成24年度の事業展開の向上につなげる。

【2012.10.5-8】

10月5日~8日に神戸で開催されたAll Together Better Health VI (The 6th International Conference for Interprofessional Education and Collaboration Practice , 第6回多職種連携教育と協働実践の国際会議)においてSIPECメンバーの蛭川君と磯部君がポスター発表を行いました。

写真11.25
 写真11.25-2